うちが管理しているマンションには、色々な入居者がいます。
そんな話は今まで、何度となくお話ししました。
反社会的勢力の方・精神的に難のある人・ゴミの館にする人・プー太郎等などです。
その中、今回退去の立会いでお会いしたのは「風俗嬢の方」です。
風俗関係者もたくさんいますが、この子は印象に残りました
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住んでいたマンションは２ＤＫですが、決して新しくもないので家賃も手頃です。
お金の稼ぎがいい風俗嬢が、好んで住む部屋とは思えません。
退去で立会いに行くと、色々と聞きもしないのに話をしてきました。
一般的にイメージするような「風俗嬢」ではありませんでした。
年齢は２０代後半で、化粧も殆どしていなく、笑顔がかわいい明るい子でした。
見た感じも、話し方も、全く「ケバさ」を感じさせません！
明るく話すその姿に、ついついこちらも話に乗ってしまいました
まず、部屋を退去する理由から話が始まったのです。
「実はね、私、妊娠したの。だから実家に帰って、子供生んだらまた帰ってくるね。」
「そうなんや。結婚したんやね。おめでとう！」
すると「うふふ・・・」と明るい笑顔で！
「彼ね、子供出来たの知ったら何処かへ行っちゃった。だから一人で育てるの」
そ・そ・そんな事、明るく言われてもどうリアクションとれば
彼女はすでにこちらへ帰って来るために、保育園も予約してあると！
なんと手回しのいいことでしょう。
「私、この街好きだし、この仕事も大変だけど続けたいし」
おいおい！子供生んでも続けるのかよ
「そうそう！今の店に○○ちゃんて凄くいい子がいるの。よければ指名してあげてよ。」
本当に明るい子です。
さらに仕事の話になりました。
お客さんの中には体が不自由な方や、耳が聞こえない方などいらしゃるそうです。
「だから私、柔軟してて、体がうまく動かない方にも喜んで貰えるように、体を柔らかくして色んな体位できるようにしてるの。」
本当に明るく、仕事熱心な子です。
「それにね。手話もできるようにしての。」
本当に明るく、仕事熱心で、努力家な子です。
さらに、色々の店の評価や内容などまでにも話は及びました。
そして最後に・・・
「だから私、絶対お客さん喜ばせる自信あるの。こっちに帰って来たら連絡するから、一度来てね。」
おーい！熱心なのはいいけど、勧誘までするのかよ！
でも、そう話す彼女からは、嫌らしさなどは全く感じられませんでした。
ただただ、楽しそうに、一生懸命話す姿しか私には写りませんでした。
本当に明るく、仕事熱心で、努力家で、天使のような子です
ただし
ちょっとだけ方向を間違っていますが
彼女と別れた後、そんな思いが少し寂しさに変わりました。
残念と言うか、もったいないと言うか・・・何故なの？ て思いなのでしょう。
素敵な堕天使でした。
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